文字の力というのはすごいもので。色紙や掛け軸、手紙から書き手のパワーを貰います。文字に興すことで頭が整理され、言葉よりも本当の気持ちが前へ出てくると言われています。今となっては手紙を書くことすらこそばゆい思いがして気がひけるものです。
そんな中、ふと小さい頃祖母に「大きくなったら好きな人へ詩を書いて送るものなのよ。」と言われ金子みすゞの詩集を手渡されたのを思い出しました。当時はよく理解していませんでしたが、自分の文字で詩や歌を送り合い愛情表現するとは、なんと粋で理に適った方法だったのでしょう。ただ、字を書くことに自信がない私にとってはキーボードをカタカタさせて文字を書く時代になってよかったーとホッとするばかりなのです。