「ありがとっ」

あるところに泣き虫の女の子がいました。いつも人形を抱え淋しげに隅に座っていたものです。そんな彼女も月日を重ね、徐々に笑顔を見せてくれるようになりました。お話も上手に出来るようになり、つたなくも色々一生懸命思いを伝えてくれました。そんな中、彼女は家庭の事情で遠くに行くことになりました。最後に照れながら「これあげるっ」とくれた紙には笑顔の私と彼女が描かれていました。